パタヤはバンコクとは異なり、町中に鉄道が走っていません。また、観光客向けに栄えているのは、ビーチ周辺の一部のエリアのみです。
ビーチ周辺を離れるにつれ徐々に田舎になり、観光客が過ごすには不便な環境になります。
そのため、パタヤ旅行を計画する際は、滞在するエリアをあらかじめ知っておく必要があります。
基本的にはパタヤビーチ周辺に滞在すればパタヤ旅行を満喫できます。しかし、一言に「パタヤビーチ周辺」と言っても、ビーチ周辺エリアも細分化されています。
例えばセクシー系マッサージが多いエリアもあれば、ファミリー向けの健全なエリアもあるのです。
そこで本記事では、パタヤ旅行を120%楽しめるよう、各おすすめ滞在エリアの雰囲気とそこにあるホテルについて詳しく紹介しています。
パタヤのホテルエリアを解説!
まず、パタヤのエリアを大まかに解説します。
パタヤには以下地図に記している4つのエリアが存在します。
- パタヤビーチエリア: 一般に「パタヤ」と言えばこのエリアを指します。一番賑わっていて、観光客向けの施設が多い。パタヤに慣れていない人はパタヤビーチエリアに滞在しましょう。
- ナクルアエリア:パタヤビーチエリアに隣接していて、こちらも観光客向け。
パタヤビーチエリアよりはやや静か。セクシー系の店が少なく、ファミリー向けの大型ホテルが多いため、子連れ旅行者におすすめ。 - ジョムティエンビーチエリア:観光客向けエリアではあるものの、どちらかと言えば「パタヤ慣れ」しているリピーター向けのエリア。慣れていない人が泊まると不便を感じる。
- ラン島:パタヤに浮かぶ離島。ホテルや宿泊施設はあるものの、基本的には日帰りで行く場所であり、泊まる場所ではない。
上記の説明のとおり、パタヤ旅行に慣れていない人は、「パタヤビーチエリア」か「ナクルアエリア」での滞在がおすすめです。
パタヤビーチエリアを細分化して解説
冒頭にて記載したように、パタヤビーチエリアの中にもセクシー系の店が並ぶ店もあれば、ファミリー向けのエリアもあったりと、場所によって特徴は様々です。
そこで、パタヤビーチエリアも細分化して紹介します。
エリア | 雰囲気 | こんな人におすすめ |
ビーチロード |
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全ての人 |
セカンドロード |
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全ての人 |
ソイブッカオ |
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ウォーキングストリート |
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夜遊び目的 |
ナクルア | 飲食店などが多い静かなエリア |
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基本的に、いかなる人でも最も満足度高く過ごせるのは「ビーチロード」と「セカンドロード」と認識しておくと良いです。
その他のエリアは目的に合わせたり、雰囲気が気になるようであれば泊まると良いでしょう。
以下で、さらに各エリアの特徴を具体的に解説します。
ビーチロードの特徴
ビーチロードはパタヤにおける主役と言えるエリアです。ビーチ沿いにはショッピングモールやレストラン、お土産屋などをはじめ様々な観光客向け施設が立ち並んでいます。
旅行者にとって、最も「パタヤを感じられるエリア」と言っても過言ではありません。
日中、ビーチ沿いには多くのパラソルとビーチチェアが並び、日陰でゆったりマッサージを受けたり飲食を楽しめます。
また、コンビニや飲食店も探さずとも見つかるくらい点在しているため、とても便利。
目の前が海というのもリゾート感と開放感があり、抜群の雰囲気です。人通りも多いため治安も良好。
ビーチロード沿いのおすすめホテル
ビーチロード沿いのホテルはオーシャンビューを備えている客室が多く、雰囲気は抜群。また、海が望めるレストランなども併設していたりと、ホテル施設の完成度も高いです。
中でも私が一押しするのが「ハードロック パタヤ」というホテル。
2,000平米もの巨大プール、そしてオーシャンビューの客室、サンセットが望めるレストランまで備えている完璧なホテルです。カップル旅行、夜遊び目的、子連れ旅行までオールマイティにおすすめできます。
個人的にパタヤでベスト5に入るホテルです。詳細は以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
セカンドロードの特徴
セカンドロードもパタヤの中心と言えるエリアです。上述したビーチロードと比べ大きな違いはありません。「海沿いなのか、そうでないのか」の違い程度です。
ただ、セカンドロードの方が雰囲気的にビーチロードに劣る(やはり海が見える方が良いですからね)ためか、ホテルや飲食店はやや安い印象です。とは言え利便性は抜群。
セカンドロードに滞在したからと言って不便を感じることはないのでご安心を。
セカンドロードのおすすめホテル
セカンドロードで一押しのホテルは「ホテル バラクーダ」。リゾート地らしく「マリン」をテーマにした青色基調の可愛らしいホテルです。
こちらも一人旅からカップル旅行、子連れ旅行までオールマイティに対応しているホテル。満足度の高い滞在になるでしょう。
ホテルの詳細については、以下の宿泊レビューも参考にどうぞ。
ソイブッカオの特徴
ソイブッカオはパタヤにおいて、最も癖のある面白いエリアです。上写真をご覧になってわかるとおり、エロ系、ピンク系の店、大麻ショップ、飲食店などが乱立しています。
海外ならではのカオスな雰囲気を味わえるエリアと言えるでしょう。
また。ソイブッカオは安宿街や安アパートが多く、長期滞在者が集うエリアとしての一面も持っています。
基本的に子連れ旅行にはおすすめしません。
ですが、カオスな雰囲気が好きな人、夜遊び目的の人なら強くおすすめできるエリアです。
ソイブッカオのおすすめホテル
1泊2,000円程度の安宿を探している人なら、以下の「スタッコート3」はおすすめです。
安宿に割には広いプールがあり、客室は質素ながらも最低限の家具家電設備があり、そこそこに綺麗。
これで1泊2,000円程度なら満足度は高いはず。1週間以上の中期滞在を検討している人におすすめです。
もう少しグレードをあげて綺麗なホテルに泊まりたい人なら、「アレカロッジ」がおすすめです。
綺麗な客室とホテル施設、そしてリゾート感のあるプールを備えていながら、1泊5,000〜6,000円程度のリーズナブルな価格が魅力。ロケーションも夜遊びに便利です。
定宿にしている日本人も多く、評価は抜群に高いです。
詳細は以下のレビュー記事を参考にどうぞ。
ウォーキングストリート周辺の特徴
ウォーキングストリートはパタヤ随一の歓楽街です。レストランやマッサージ屋をはじめ、ディスコ、ゴーゴーバーなどあらゆる娯楽が集結しています。
一応ウォーキングストリートの中にもホテルは点在していますが、歓楽街の中のホテルは朝まで爆音や騒音が響き渡ります。そのため個人的にはおすすめしません。
ただ、ウォーキングストリートから徒歩圏内のホテルであれば、とても快適。観光客向けの施設が多いのはもちろん、夜は気軽にウォーキングストリートまで遊びに行けます。
遊び目的のパタヤ旅行であれば、ウォーキングストリートから徒歩圏内のホテルに滞在しましょう。
ウォーキングストリート徒歩圏内のおすすめホテル
私が強くおすすめしており、かつ実際に記事を見て泊まった人達からの評判も高いホテルが「サイアム ベイショア リゾート」。
南国らしい、リゾート感満載のホテル。そしてウォーキングストリートは目と鼻の先でありながら、騒音は一切届かない絶妙な距離に位置してます。
さらに、パタヤで美しい海を堪能できる「ラン島」へ行くフェリー乗り場も目の前という好立地。昼はラン島やホテルのプールで遊び、夜はウォーキングストリートを遊び尽くす!というパタヤ旅行を120%楽しめるホテルです。
1泊6,000円前後の中級ホテルであれば、「アサナホテル」がおすすめです。
こちらはプールやフィットネスは設備されていない「寝るだけ」に特化したホテルですが、立地が抜群。ウォーキングストリートは徒歩圏内。そして、深夜まで営業している屋台があったり、パタヤでナンバーワンの高レート両替所が向いにあったりと、なにをするにも便利。
客室は1泊6,000円前後にしては広く、しかもバスタブ付き。コスパは高いです。夜遊びのみが目的なら満足度の高いホテルです。
詳細は以下のレビュー記事を参考にどうぞ。
ナクルアエリア(ノースパタヤ)の特徴
ナクルア(”ノースパタヤ”とも呼ばれる)は、パタヤ中心部とは異なりエロ系の店が少なく、大型のファミリー向けホテルが軒を連ねるエリアです。
多国籍な飲食店が多く、パタヤビーチ周辺に比べると健全な雰囲気。また、パタヤのエンターテイメントショッピングモール「ターミナル21」も近く、家族で楽しく過ごせます。
ホテルも子連れやカップルが楽しく過ごせるような「写真映えする」かつ「おこもりステイ向けの充実した施設」であり、キッズルームなども充実したホテルが多いです。
ナクルアのおすすめホテル
多くの子連れ旅行者からの評判が高いのが、「コートヤード ノース パタヤ」というホテル。
信頼できる「マリオットグループ」のホテルであり、ホスピタリティも施設内容も一流。特に客室のふかふかベッドは寝心地が良く、さすがマリオットだと思わさせてくれます。キッズルームも充実しているため、子連れ旅行におすすめです。
また、カップルであれば「クラム パタヤ」が一押しです!
パタヤで「写真映えするプールがあるホテル」としてタイ人を中心に人気を誇るホテルです。ホテル内にはプライベートビーチやインフィニティプールも設備されていて、カップルでの旅行を100%楽しめる設備。
ホテル周辺にはコンビニや飲食店も多々点在するため、初めてのパタヤ旅行にも不便を感じない立地にあります。
パタヤ旅行リピーター向け「ジョムティエン」の特徴
ジョムティエンエリアとは、パタヤビーチに次ぐパタヤ第二のビーチ「ジョムティエンビーチ」沿いのエリアを指します。
ジョムティエンも観光客向けではありますが、パタヤビーチ周辺に比べるとやや質素な雰囲気(良く言えば静か)です。そして日本人観光客はあまり見かけません。
こうした理由から、パタヤを何度も訪問している”通”なリピーターに好まれてます。また、パタヤビーチ周辺に比べるとホテルが比較的安いのも特徴。
上述したとおり、パタヤに慣れていない人、パタヤを王道的に楽しみたい人にはおすすめしません。
パタヤ通であり、日本人観光客を見かけない静かな場所で過ごしたい人におすすめです。
ジョムティエンのおすすめホテル
ジュヨムティエンビーチの中心地に佇む「ディー ワーリー ジョムティエン」が一番おすすめです。
客室からもレストランからも素晴らしいオーシャンビューが望める他、ルーフトップバーまで併設しています。
それでいて1泊6,000円前後というコストパフォーマンスに優れたホテルです。
ホテルの詳細については、以下の宿泊レビューを参考にどうぞ。
迷ったらビーチロードかセカンドロード!自分に合ったエリアを選ぼう
上述したように、パタヤ旅行では基本的にはパタヤビーチ周辺のホテルに滞在すべきです。
ただ、記事を見てわかるようにエリアごとに雰囲気が異なるため、自分に合ったエリアがどこなのか掴めない人もいるでしょう。
どのエリアに滞在するか迷ったら、とりあえずビーチロードかセカンドロードのホテルに滞在すれば間違いありません。
ビーチロードとセカンドロードはパタヤの中心地。不便を一切感じない、そしてリゾート感を味わえる場所です。
このガイドがあなたのパタヤ滞在を最適化する手助けになれば幸いです。旅の目的に合わせたホテル選びで、パタヤでの体験はより一層充実したものになるでしょう。
パタヤにある全てのおすすめホテルについては、以下のまとめ記事も参考にどうぞ。コストパフォーマンスとロケーションに優れたホテルをまとめて紹介しています。
【この記事を書いた人】
[タイ一択さん / タイ旅行ブロガー]
タイの旅行情報を専門とするブロガーであり、タイ旅行に関する情報を提供するブログ「タイ一択」を運営しています。ブログは月間PVが40万前後あり、多くの読者に支持されています。パタヤに2年間住んだ経験があり、現在はバンコク在住。月に2回はパタヤを訪れるほどのパタヤ好きで、これまでにパタヤのホテルに100軒近く滞在した経験があります。また、タイ国政府観光庁とのメディアツアーでのコラボレーション経験もあり、信頼性のある情報を提供しています。
・X(旧Twitter): @AsiaThailand208
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