ビザは外国生活において避けて通れない問題。タイでサバーイサバーイな日々を送っていると、あっという間に到着ビザ期限30日が来てしまいイミグレーションでの延長手続きを余儀なくされてしまいます。
まず、ビザに関してお分かりにならないこと、疑問に思ったことがありましたら、遠慮なく“オールパタヤ”のスタッフにお尋ね下さい。特にタイ国では、急に必要書類が増えたり、手続方法が変更になったりします。
例えば、ラオスでビザを申請する場合、今月から事前に予約して受付番号を取得するようになりました。この番号が無いと、タイ国大使館に入ることすら出来ません。
オーバーステイの場合、出国時に罰金を払えばよいのですが、次回ビザを取得する場合に発給を拒否される、一定の期間の入国禁止と言ったことありますので、法令順守をお勧め致します。
ところで罰金ですが、今は1日につき500バーツ。でも私がタイに来た当時は1日につき100バーツでした。
実は、私がタイに来たのはもう20年以上も前のこと。今回はそんな昔話をこれからしてみたいと思います。
ペナン島、ご存知ですか？ ペナン島はマレーシアでも有名な観光地で“東洋の真珠”とも呼ばれますが、洋風の建物が立ち並ぶ街並みは、英国統治の歴史を感じさせてくれる美しい所です（世界遺産に指定されているそうです）。
しかし、ここペナン島は、つい数年前までタイに長く滞在する日本人や外国人にとって別の意味で有名（＝重要）でした。
今日、観光ビザやノンイミグラントビザを取得する場合、ラオスのビエンチャンにあるタイ大使館で手続きをするのが主流のようです。
でも、今から20年以上も前、私が初めてノンイミグラントビザを取得したのはこのペナン島で、ビザと言えばペナン島で取得するのが当たり前でした。当時も旅行会社が主催する“ビザツアー”がありましたが、私は列車とタクシーを使って行きました。
ただ、その日は座席指定車・寝台車は売り切れ、なんと3等車の立ち席（今もあるのかは分かりませんが）という最悪の事態でした。この列車は“Rapid（快速）”で、確か午後1時頃にバンコクのフアランポーン駅を出発し、翌朝の6時頃にタイ南部最大の都市ハジャイに着きます。
確かに、12時間以上も立ったままというのは大変なのですが、興味津々の出来事が多くなかなか楽しい時間であったようです。
例えば、今では列車内でのアルコールはご法度のようですが、当時は大きな買い物かごに冷えたビールを入れて、それを栓抜きで“コンコン”と叩きながら売りに来ました。3等車ですので当然冷房は無く車内は暑い。そんな時に飲む冷えたビールはまさに干天に慈雨、サバーイな気分になります。
また、単線ですので列車のすれ違いなどによる停車時間が長く、その度に駅で軽い食事をしたり、おつまみになりそうな物を買うことが出来ます。そうこうしているうちに、チュンポーン、スラタニーといった大きな駅を過ぎ、座席に余裕が出てきて座れるようになりました。
翌朝、まだ薄暗い時刻にハジャイ駅に到着。目指すは、駅から歩いてすぐの“KING’S Hotel”。確か、駅から2～3本目の通りにあったと思います。
“KING’S Hotel”に行くのは、このホテルに宿泊するためではなく、このホテルの前で客待ちをしている乗合タクシーに乗るためです。
今もあるのかどうかは分かりませんが、当時はこの“KING’S Hotel”の前にペナン島へ行く古い大型のアメ車、古いベンツの乗合タクシーが何台も並んでいました。そして、5人程度が集まると随時ペナン島へ出発しました。
国境のサダオに到着すると、運転手が乗客全員のパスポート回収し出入国の手続きを代行してくれます。ただ、国境を超えるのは車両検査があるので徒歩になりましたが。
さて、ホテルに到着するとホテルのスタッフの方から『ビザ？』と聞いてきます。当時Mr.Xという日本人のビザを専門にしている方がおられ、その方と連絡をとりパスポートを渡します。自分でタイ国大使館に行く必要は有りません。翌日の午前中にはノンイミグラントビザのトリプルが押されたパスポートがホテルで返却されました。
今日では、ノンイミグラントビザを取得するためには、会社の登記簿を含む様々な書類が必要なようですが、当時ペナン島ではパスポートの提示だけでOK。古き良き時代でした。
今、このペナン島がどのようになっているかは知る由もありません。ただ、列車内でのアルコール販売が無くなった、近い将来フアランポーン駅に代わりバンスー駅が出来る、と言ったように20年前とは着実に変わっているようです。
今回はここまで。また近いうちにこのブログでお会いしましょう。
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