パタヤやタイは、数ある海外旅行先の中でも比較的安全な場所として知られています。しかし、日本と比べると治安が劣る部分もあり、特にパタヤは世界中から観光客が集まる歓楽街やリゾート地であるため、旅行者がトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。
とはいえ、パタヤは世界的なリゾート地として、ツーリストポリスや外国人に利用しやすい病院が充実しており、英語をはじめとする多言語での対応も可能です。そのため、万が一トラブルが発生しても、多くの場合は迅速かつスムーズに解決することができます。
それでも幹事としては、トラブルが起きた際に迅速に対応するため、各所への連絡先や想定されるトラブル事例、対処法を事前に把握しておくことが大切です。
本記事では、パタヤ旅行中に備えるべき緊急連絡先や、よくあるトラブル事例とその対処法について解説します。なお、万が一の際は、弊社オールパタヤにもお気軽にご連絡ください。日本語でサポートいたします。
もくじ
必ず押さえておきたい緊急連絡先リスト
旅の安全を確保するため、まずは以下の緊急連絡先をしっかりと把握しておきましょう。旅のしおりやガイドブックに記載するだけでなく、PDF化して参加者全員に共有することを推奨します。
名称 | 連絡先 | 稼働時間 | 主なトラブル事例 |
---|---|---|---|
オールパタヤ |
|
|
トラブル全般、旅行中のサポート |
パタヤ警察署 |
|
外国人ボランティア対応時間:8:00-24:00 | 事件、事故対応 |
警察 | 191 | 24時間対応 | 事件、事故の即時対応 |
救急車 | 1669 | 24時間対応 | 急病、ケガの緊急対応 |
消防署 | 199 | 24時間対応 | 火災などの緊急対応 |
バンコク病院 パタヤ |
|
24時間対応 | 体調不良、ケガの医療対応 |
ツーリストポリス パタヤ |
|
24時間対応 | 観光客向けのトラブル、犯罪被害対応 |
在タイ日本国大使館 |
|
平日9:00 – 17:00 | パスポート紛失、緊急事態対応 |
さらに、滞在ホテルの連絡先、航空会社の問い合わせ先、クレジットカード会社の緊急連絡番号(紛失や盗難時の対処用)も事前にメモしておくことをおすすめします。これにより、万が一のトラブルにも迅速に対応する準備が整います。
弊社の営業時間(タイ時間:10:00〜18:00)の間であれば、まずオールパタヤへご連絡ください。各種トラブルへの対処方法を丁寧にアドバイスいたします。
大きな事故でなくても、例えば現地のタイ人とのトラブルや、警察との問題など、あらゆる困りごとに対応いたします。お気軽にご相談ください。
スマートフォンの利用について
各所への連絡時にはスマートフォンを利用することが想定されますが、タイで日本のスマートフォンをどのように使えば良いか気になる方もいるでしょう。その場合は、以下の記事をご覧ください。
>>タイ旅行でのスマホの使い方。オススメはポケットWi-fiか現地SIM!
また、ホテルのフロントスタッフやお店の店員に頼んで必要な各所へ連絡してもらうことも選択肢の一つです。現地スタッフの協力を得ることも心強いサポートとなります。
交通トラブルにご注意!タイでの運転マナーと交通ルールとは
タイでは、日本に比べて約10倍もの交通事故が発生しており、2021年の人口10万人あたりの交通事故死者数は25.4人(WHO推計値)で、世界で16位、アジアではネパールに次ぐ2位です。筆者自身、タイで生活を始めて3年が経ちますが、日本に比べて交通事故の現場を目撃する機会が多いと感じています。
特に外国人がタイで注意すべきポイントは以下の2つです。
1. タイは歩行者よりも【車が優先】
日本とは異なり、タイでは歩行者が優先されることはありません。日本では歩行者が優先される場面でも、タイでは歩行者が優先されないことが多く、車両が止まらないことがあります。歩行者が車道を渡る際は、車が途切れるタイミングを見計らったり、ドライバーが止まってくれる場合には「ありがとう」の気持ちを込めて会釈をしながら素早く渡ることが基本です。日本と同じ感覚で行動すると、大きな危険を伴うことがありますので、十分に注意しましょう。
2. あるべき場所に信号がない
歩行者が横断したい場所にも関わらず信号が設置されていないケースが多く、車が途切れずに走り続けるため、道路を渡るのが難しい場面があります。こういった場合は、勇気を出して手を挙げ、頭を下げて車を止めつつ素早く横断する方法もありますが、これは慣れない人にとって難易度が高い方法です。そのため、現地のタイ人が渡るタイミングに合わせて一緒に渡ることを推奨します。
タイでの道路横断は、時に命懸けといえる状況に直面することもあります。そのため、常に周囲の状況に注意を払い、安全に行動することを心掛けましょう。
安心して楽しむために!パタヤでの言語対策とコミュニケーション術
パタヤは国際的なビーチリゾートであるため、パタヤビーチ中心部ではローカルな屋台でも簡単な英語が通じることが多いです。中学英語程度の基礎があれば、言語の壁が原因で大きなトラブルに巻き込まれることは少ないでしょう。
注意が必要な場面:タクシードライバーとの料金交渉
とはいえ、細かい話になるとトラブルが発生しやすい場面もあります。その一例が「タクシードライバーとの料金交渉」です。乗車前に料金を確認したつもりでも、降車時に交渉金額以上の料金を請求されることがあります。このような場合、ドライバーがタイ語で一方的に話しかけてくると、我々外国人が対応に困ることも少なくありません。
金銭トラブルを避けるためのポイント
また、金銭が絡む交渉や複雑な会話は、トラブルにつながるリスクが伴います。言語に不安を感じる場合は、複雑な交渉や支払い方法を避けるのが賢明です。例えば、レストランで「会計を別々にしたい」と伝えようとしても、相手が英語を理解しなかったり、無理に日本語で押し通そうとすると混乱を招くことがあります。このような時は、各自の会計を調整して一括で支払うなど、シンプルな方法を選ぶことがトラブル回避につながります。
翻訳アプリで言語の不安を解消
言語に関する不安を軽減するために、以下のタイ語翻訳アプリをインストールしておくことをおすすめします。幹事としての準備を整え、スムーズなコミュニケーションに役立ててください。
金銭トラブルに注意!パタヤで押さえておきたいお金の管理術
パタヤはお酒が進みやすいリゾート地であるため、金銭管理を厳重に行うことが重要です。「気づいたら財布がない」「お釣りが少なかった」などのトラブルは日常茶飯事であることを頭に入れておきましょう。ここでは、よくある2つのケースについて注意点と対策を解説します。
1. 両替時やお釣りを受け取った金額が少ないケース
両替時には、受け取った金額をその場で、店員の目の前で再確認することが大切です。これは失礼にあたる行為ではなく、むしろ自衛のための基本的な対策です。その場を離れてから「お金が足りなかった」と言っても、対応してもらえないことがほとんどです。
また、コンビニや飲食店などでお釣りを受け取る際にも同様に注意が必要です。タイでは、お釣りを間違えるケースが散見され、なぜかこちらが損をすることが多いです。必ずその場で金額を確認しましょう。
2. ホテルでの貴重品管理方法:セキュリティボックスは信用できるのか?
名の知れた五つ星ホテルであれば、客室のセキュリティボックスに現金や貴重品を保管するのは基本的に安全です。しかし、100%安全とは言い切れません。過去には五つ星ホテルで従業員がセキュリティボックスを荒らした事例も報告されています。
最も安全な方法としては、鍵付きのスーツケースに貴重品を保管することです。これにより、外部の人が貴重品を盗むリスクを最小限に抑えることができます。ぜひ参考にしてください。
現地人との喧嘩は絶対NG!取り返しのつかない事態を避けるために
パタヤはお酒が進みやすいリゾート地のため、悪酔いから現地人とトラブルになるニュースを耳にすることがあります。しかし、現地の人と喧嘩になることは、どんな理由であっても最悪の結果を招く可能性が高いため、絶対に避けるべきです。
タイ人の背景を理解しよう
タイ人は東南アジア出身で、小柄な体格の人が多い印象がありますが、それを理由に軽視してはいけません。徴兵経験のある人も多く、素人の日本人が挑むと返り討ちに遭うことがほとんどです。さらに、歓楽街にいるタイ人同士は強い横のつながりを持っており、すぐに仲間が集まることがあります。囲まれて暴力を受けるだけでなく、最悪の場合、タイでは拳銃が使われるケースもあるのです。
食堂でご飯食べてると、
外が騒がしい!
見に行くと…
「オカマと白人の喧嘩」
オカマの凶器(鞄)攻撃のあと
別のオカマが前蹴りで
白人ダウン💥
すごい息の合った
コンビネーション(笑)
パタヤでは
これが平常運転です! pic.twitter.com/LuPHRpEFKt— 「Wasaru」▶︎ดีเจ เพลงไทย ร็อค (@WasaruMusic) March 2, 2019
相手がオカマだろうと、ピエロ扱いして舐めてかかるのはやめましょう。
トラブルを避けるための心構え
いくら相手に非があるように見えても、喧嘩に発展する前に自ら引くことが重要です。怒りを感じても、相手に謝る、もしくは少額の損失で済むなら目をつむるなど、冷静な対応を心掛けましょう。また、タイ人の中には日本語の悪口を知っている人もおり、挑発される場面があるかもしれませんが、笑顔で受け流すスキルが必要です。
警察を呼ぶ選択肢について
もしトラブルが起きて警察を呼んでも、現地の言葉で状況を説明できなければ、多くの場合、警察は現地タイ人の味方をすることになります。そのため、喧嘩を避け、冷静な対応を心掛けることが結果的に自分を守る最善策です。
トラブル時はまずは連絡を!安全にパタヤ旅行を楽しみましょう
改めて、トラブル時に頼れる連絡先を再度掲載します。重大なトラブルや事故が発生した場合、まずは各所へ迅速に連絡をすることが重要です。
名称 | 連絡先 | 稼働時間 | 主なトラブル事例 |
---|---|---|---|
オールパタヤ |
|
|
トラブル全般、旅行中のサポート |
パタヤ警察署 |
|
外国人ボランティア対応時間:8:00-24:00 | 事件、事故対応 |
警察 | 191 | 24時間対応 | 事件、事故の即時対応 |
救急車 | 1669 | 24時間対応 | 急病、ケガの緊急対応 |
消防署 | 199 | 24時間対応 | 火災などの緊急対応 |
バンコク病院 パタヤ |
|
24時間対応 | 体調不良、ケガの医療対応 |
ツーリストポリス パタヤ |
|
24時間対応 | 観光客向けのトラブル、犯罪被害対応 |
在タイ日本国大使館 |
|
平日9:00 – 17:00 | パスポート紛失、緊急事態対応 |
自力で解決を試みることも大切ですが、状況によっては専門家やプロフェッショナルに任せることが最善の選択です。また、現地の人とは絶対にトラブルを起こさないことを心掛けてください。これらのポイントを守りつつ、楽しく安全なパタヤでの団体旅行や社員旅行を実現しましょう。